2022-11-12 休憩 短歌連作 目のなかの睫毛を指で取るときのほのかな高揚に息詰めて 夜が来ると白黒になる水面と橋を渡ってきてから思う 先っぽがちぎれた足がなびいている七夕飾り 完全な足も 近づけば鳴いているのは分かるから葉っぱの影に鳥を探した 夕方はよく風の吹く大通りの風をからだで押しわけ歩く びんの蓋を開けられなくて休憩にしたテーブルでびんを眺めた 八雁2022年9月号通巻65号